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2022/5/18(水) 00:00

収納がない部屋でもできる工夫と便利グッズを解説

収納がない部屋は住みづらい、インテリアにこだわれないと思っていませんか。6畳一間の1Kやワンルームといったコンパクトな物件のなかには、収納がない部屋も存在します。一見扱いづらいと感じられるかもしれませんが、収納がない部屋は自分で収納を後付けでき、工夫次第で使い勝手の良い部屋にすることも可能です。


そこで今回は、収納がない部屋で実践したい収納術を紹介します。収納がまったくない部屋、収納が足りない部屋に暮らす方はぜひ参考にしてください。


収納がない部屋で収納を生み出すコツ

収納がない部屋に収納場所を作る際は収納力やインテリア性を考慮して、自分にとって使いやすい工夫を取り入れることが大切です。

一口に収納がない部屋といっても、部屋の使い方や部屋にある荷物の量は人によって違うもの。

納得して使い続けられる収納場所を作るためにも、さまざまなアイデアやコツを組み合わせながらオリジナリティあふれる収納作りを目指してみましょう。


収納がない部屋に収納場所を確保するアイデアとコツを紹介します。


収納付きの家具を買う

日常で使うベッドやテーブル、ソファなどの大型家具のなかには、収納機能を備えたものがあります。

家具本来の使い方と収納ができる一台二役の収納付き家具は、部屋の広さを保ったまま収納場所を作れる点が魅力です。

収納付き家具は商品によって使い勝手や収納力が異なるため、特徴を押さえて自分に合ったものを選びましょう。


・収納付きのベッド

収納機能が付いたベッドには、ベッド下に引き出しのあるチェストタイプと、ベッド面を持ち上げて使う跳ね上げタイプがあります。

チェストタイプは高さが低く面積の広い引き出し収納となるため、小物や洋服、寝具など高さがでにくい物の収納に適しています。


跳ね上げタイプの場合はベッド下全体が箱形の収納庫となるため収納力が高く、チェストタイプに比べて収納できる荷物のバリエーションも広がるでしょう。


ただし、収納のたびにベッド面を持ち上げる必要があり、チェストタイプに比べると荷物の取り出しやすさに欠ける面もあります。収納付きベッドを検討する場合、収納力と取り出しやすさを比較して、使い勝手が良いと思えるものを選びましょう。


・収納付きのテーブル

収納付きテーブルとは、小物置きや引き出しが一体型になったテーブルのことです。

センターテーブルやデスク、ダイニングテーブルなどほとんどのテーブルに収納付きの商品があります。


収納付きテーブルはテーブル上のものを隠して収納したり、インテリアを見せて収納したりできる点が特徴です。天板下に収納棚が付いたもの、チェストとテーブルを兼ねた箱形のもの、マガジンラックがついたものなど、デザインも豊富です。


小物収納に適し、インテリア性が高いため、雑貨の収納場所が定まっていない方や小物が散らかりやすい方にもおすすめです。


・収納付きのソファ

収納付きのソファには、ソファ下に引き出しのあるチェストタイプと跳ね上げタイプがあります。チェストタイプは荷物の出し入れがしやすく、高さのない荷物を多く収納できます。引き出し内をケースなどで区切れば、小物の整理整頓にも活用できるでしょう。


跳ね上げタイプは座ったまま荷物を出し入れできないため、頻繁に使用する物の収納には不向きです。

引き出しタイプに比べると収納力が高いものが多いため、どのような物を収納したいかイメージしながら、使い勝手の良いタイプを選んでください。


突っ張り棒を使う

突っ張り棒を使った収納は、とにかく省スペースに収納力を確保したい人におすすめの方法です。天井と床で縦に突っ張れば床面積をほとんど必要とせずに収納場所を作れ、壁間で横に突っ張れば好きな高さで宙や壁面に収納場所を作れます。


特に、家具が置けない窓際や、デッドスペースになりやすい頭上は突っ張り棒収納と相性が抜群です。


突っ張り棒は棚やラックなどほかのアイテムと組み合わせて収納力を底上げでき、強度(耐荷重)のあるものなら重い荷物も収納できます。突っ張り棒を使った収納例を見ていきましょう。


・窓際の突っ張り棒収納

窓際は採光や日焼けの問題から収納家具を置きにくく、空間をもてあましやすい場所です。突っ張り棒を使えば日光をほとんど遮らずに収納場所を作れるでしょう。


突っ張り棒を縦に使うと窓の脇にスリムな収納場所を確保できます。横に使う場合は窓の上部などに設置して、開閉の邪魔にならないようにしましょう。窓際に収納場所を作ると植物を置けたり、簡易的な物干しになったりします。


・生活環境上部の突っ張り棒収納

すでに家具や荷物が置いてあるような場所でも、上部の空間に突っ張り棒を使えば簡単に収納場所を増やせます。


例えば、突っ張り棒2本を横向きに突っ張り、カゴや棚板の受けにすれば頭上に簡易的な棚を作れます。横向きに突っ張るだけで棚になる突っ張り棚や、高さ調節可能な棚がセットになった縦向きのH型突っ張り棚などの活用もおすすめです。


頭より高い位置のデッドスペースには以下のような場所があるため、収納場所が足りないと感じる場所に突っ張り棒を使ってみましょう。


〈生活環境上部でデッドスペースになりやすい場所〉

玄関上部、家具の上、シンクの上、洗面台の上、トイレの天井付近、クローゼットの上部 など


・壁面の突っ張り棒収納

壁面にH型の突っ張り棒を設置し、S字フックなどを活用すれば簡易的なラックを作れます。壁面の突っ張り棒収納は衣類や雑貨を見せて収納できるため、部屋のインテリアにこだわりたい方にもおすすめです。


キッチンツールや掃除用具など、行き場のない生活用品もH型の突っ張り棒とS字フックを使用すればかけて収納できます。

※高温になる場所(ガスコンロやキッチン家電付近)での突っ張り棒使用は控えましょう。


カラーボックスを活用する

カラーボックスはカラーとデザインが豊富でほどよい収納力を持ち、設置するだけで簡単に収納場所を作れる優秀アイテムです。


縦置き、横置きができ、ほかの収納グッズと組み合わせることでアレンジの幅も広がるため、インテリアにこだわりたい方も使い勝手が良いでしょう。強度のあるものは横置きしてクッションを置けば収納付きベンチのような使い方も可能です。


また、一般的な2~3段のタイプだけでなく、角にぴったり置けるコーナータイプや隙間に置けるスリムタイプ、扉やキャスターが付いたカラーボックスなどもあります。ただの収納場所としてではなく、部屋の雰囲気作りにつながるようなカラーボックスを選んでみましょう。


ハンガーラックを使う

収納がない部屋では、洋服が片付いていないと散らかった印象が強くなります。洋服を畳んで収納することが難しい場合は、ハンガーラックを使って一箇所に収納しましょう。スーツやコート、ボトムスなどの長物もハンガーラックがあればシワをつけずにしまえます。


また、日常使いする服は畳んで収納するよりもハンガーにかけて収納したほうが利便性が高くなります。ハンガーラックの足下はデッドスペースになりやすいですが、カゴやケースを使えば靴下やハンカチなどの小物も収納可能です。


本棚やシェルフを部屋の間切りに使う

本棚やシェルフなどを部屋の間切りに使うと、部屋のインテリア性を高めて収納スペースを増やすことができます。


例えば、リビングとベッドスペースを棚で区切れば、プライベートな空間を隠しながら収納力のあるリビングにできるでしょう。


調理ツールや食品など小物が多いキッチンも、シェルフやラックを間切りに使えば収納力を底上げできます。棚を間切りに使う際、背面板のないものなら圧迫感を感じにくく、前後どちらからも収納できます。


壁に立てかけるタイプの収納道具を使う

ウォールポケットやウォールラックなど、壁に取り付けて使う収納道具は収納がない部屋で重宝できます。


床から天井まで広範囲の壁面を収納場所にできるため、畳んだ洋服や日用品、本やコレクションなどあらゆるものを収納できるでしょう。強度のあるものならテレビ台としての活用も可能です。


壁面収納で壁が見えなくなると部屋に圧迫感が出やすくなります。便利で収納力もある壁面収納ですが、使用する際はテレビ周辺や玄関など、一部の場所でポイント使いすることをおすすめします。


収納がない部屋で困っているときに確認すべきこと

収納がない部屋でも、荷物の量に合った収納場所を作ることができれば部屋をきれいに片付けられます。


もし、収納場所を作ったにもかかわらず「片付かない」「すぐに散らかる」「失くしものが多い」という状況なら、物や片付けの習慣を見直してみましょう。

収納がない部屋でうまく片付けられずに困っている方は、部屋が片付かない原因を確認して、自分に当てはまるポイントを改善していきましょう。


物を買いすぎていないか

欲しい物を欲しいと思ったままに買っていると、収納がない部屋では物があふれがちです。出先で欲しい物に出会ったときは衝動的な買い物を避け、「本当に欲しい物なのか」「今すぐ買う必要があるのか」を確認しましょう。

洋服や日用品などどのようなジャンルにおいても、似たような物を持っていないか考えることも大切です。


もし、すでに持っている物が古くなり買い替えを検討しているなら、新しい物を買ったあとはすぐに古い物を捨てるようにしましょう。すでに物があふれていて片付かないという場合、1つ物を増やしたら同じジャンルのものを2つ捨てるようにすると、物を上手に減らしていけます。


収納グッズを買いすぎてないか

収納がない部屋で収納場所を増やすことだけに専念すると、収納グッズが増えすぎて散らかった印象になります。


また、収納場所が増えるということは、それだけ物をしまえるスペースが増え、無駄に物を増やしてしまうことにもつながります。収納グッズを購入する際は所有している荷物の全体量を把握して、どこにどれだけの収納スペースが必要なのか事前に確認しましょう。空いたスペースすべてに収納グッズを置いてしまうと、部屋が狭くなりインテリアも楽しみにくくなります。


デッドスペースを活用できているか

収納場所を増やしても部屋が片付かないときは、活用できていないデッドスペースがないか確認してみましょう。日ごろ生活していて目につく荷物がある場合、デッドスペースに収納できれば部屋を広くすっきり見せることができます。


ベッドの下やシンク下、洗濯機の上やトイレタンクの上など、目を凝らすと身近には多くのデッドスペースがあります。洋服をハンガーラックにかけている場合は丈をそろえることで短い洋服の下に隙間が生まれ、収納場所として活用することも可能です。


また、デッドスペースに収納した荷物は、突っ張り棒+布で目隠しすればすっきりとした印象になります。デッドスペースを活用する際は、ただ収納グッズを設置するのではなく、取り出しやすさや管理のしやすさも考慮できると、使い勝手の良い収納場所にできるでしょう。


片付けのルールを定めているor守っているか

うまく片付けができない原因の一つに、そもそも片付けのルールが定まっていないことが挙げられます。使った物は元の場所に戻すことを基本として、どうすれば部屋が片付くか自分なりのルールを決め、継続して実行してみましょう。


部屋がすぐ散らかってしまう場合は、使った物を出したままにしないように、物の場所を明確に決めておくことが大切です。

「後で片付けよう」「時間があるときにまとめて片付けよう」といった先延ばしは、一度の片付けの負担が大きくなるためおすすめできません。


また、収納場所を増やしても物があふれて片付かない場合は、物を買うルールと捨てるルールを決め、むやみに物を増やさない工夫が有効です。新しい物を買ったら古い物を捨てる、物を捨ててから新しい物を買う、収納場所に入らないほどの買い溜めをしないなど、続けやすい自分なりのルールを考えてみましょう。


部屋の収納に困ったらモノオクに

どのような工夫を凝らしても、収納がない部屋ではどうしても収納スペースが足りなくなるケースもあるでしょう。仕事の荷物や趣味のグッズ、一時的に使わなくなり保管しておきたい荷物など、時期や季節によっても必要・不必要な荷物の種類はさまざまです。


収納がない部屋で荷物の収納スペースがなく困っている場合は、モノオクを活用して部屋を広く使えるようにしてはいかがでしょうか。


モノオクは、荷物を預けたい人と空いたスペースを活用したい人をつなぐ物置きシェアサービスです。空きスペースの利用に必要な手続きはすべてWeb上で行なえ、利用登録後はすぐに全国から空きスペースを探せます。荷物を預ける際にかかる費用は実際に借りるスペースの料金のみ(※)で、初期費用や管理費用は発生しません。


空きスペースは、預けたい荷物のサイズや量に応じて、1畳程度のスペースから借りられます。少しのスペースを必要とする場合でも無駄な費用をかけずにすむため、費用面で荷物預かりサービスやトランクルームの利用を躊躇していた方にもおすすめです。


※料金は月額となり、地域やホストにより設定料金が異なります。


まとめ

収納がない部屋は、工夫次第で収納力を後付けできます。デッドスペースや空間をうまく活用すれば自分に合った収納場所を作れ、使い勝手良く片付けしやすい空間となるでしょう。


収納がない部屋で使える収納家具や収納道具にはさまざまな種類があるため、どのような物の収納に適しているのか、設置後の使い勝手はどうかといったポイントをよく比較してください。収納場所を作る際は、どれほどの収納スペースが必要か、デッドスペースを活用できているか確認することも欠かせません。


収納がない部屋にどうしても置いておけない大きな荷物があれば、モノオクを活用して一度部屋をリセットしてはいかがでしょうか。すっきり片付いた部屋で今の収納方法や片付けのルールを見直せば、新たな発見や気づきに出会えるかもしれません。


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