子どものおもちゃは形もサイズもバラバラのため、収納場所が定まっていないと部屋がすぐに散らかってしまいます。しかし、見えない場所にしまうと遊ばず眠ったままになったり、子どもが片付けをしてくれなくなったりと問題が山積み。
そこで今回は、おもちゃを使い勝手良く安全に収納するコツを解説します。
子どもが楽しく遊べて片付けまで率先してくれるのなら、実践しない手はありません。おもちゃ収納がうまくいかない、片付けが苦手な子どもに困っているという人はぜひ参考にしてください。
おもちゃ収納で意識したいポイントは「取り出しやすさ」と「安全性」です。どんなにキレイにまとまる収納術でも、遊びたいときに取り出しにくかったり、安全を考慮できていなかったりする方法では本末転倒。
大人の目が届かないところでトラブルが発生しないよう、安心して遊ばせられる収納方法を意識しましょう。
おもちゃの収納に適した場所は、遊びたいときにすぐ取り出せる場所です。離れた収納スペースや入り組んだ場所におもちゃをしまうと、出し入れが億劫になり遊ぶ頻度も少なくなってしまうでしょう。
まずは子供部屋やリビングなど、子どもが遊ぶ場所の近くで収納場所を決め、どのように収納すれば取り出しやすいか考えてみましょう。
お絵かきセットやブロックなど、小さな用具が多いおもちゃは、蓋なしのボックスやカゴにまとめておくと取り出しやすくなります。
おままごと用のキッチン台や室内用の乗り物おもちゃなど、大型のおもちゃは見える場所に出したままにしたほうが子どもの目にも留まりやすく、遊ぶ頻度が増えるでしょう。
「せっかく買ったのにあまり遊んでくれない」というおもちゃは、子どもの目に留まりにくい場所にしまっていないか確認してみてください。
購入時の箱に入れたままだと子どもの遊ぶ意欲が湧きづらく、いざ遊ぶためには大人が箱を取り出す必要があり手間もかかります。
あまり遊んでいないおもちゃほど、子どもが遊びたくなるようにディスプレイを変えたり、目につきやすく取り出しやすい場所へ移動したりするのがおすすめです。
子どもが小さいうちは、子どもの手が届く範囲におもちゃを収納しないよう注意しましょう。子どもが自力で取り出せる場所におもちゃがあると、親が見ていないタイミングでケガや誤飲などのトラブルが起こる可能性があります。
子どもが誤飲しやすいおもちゃのサイズは、一般的に39mm以下といわれています。
子どもの成長段階にもよりますが、子どもの口に入るようなおもちゃは子どもの届く場所に置かないことが大切です。高い位置や、ロック付きの戸棚におもちゃを収納するようにしましょう。
ただし、子どもは生後7ヶ月からおとなの真似ができるようになるといわれ、1歳を過ぎると細かな動作までしっかり学習します。
高いところのおもちゃを取ろうとして転んだり、戸棚を空けようとして指を挟んだりするなど想定外のトラブルが起きないよう、子どもの成長段階に応じて適切な収納を心がけるようにしてください。
室内でよくある子どものケガのうち、転倒は発生数が多いことで知られます。1歳から4歳ごろまでは子どもの成長も早く、室内でケガをするリスクが高まることを知っておきましょう。
小さい子どもがいる家庭では、収納棚や収納ボックスをあまり増やさず、転倒時のケガを未然に防ぐ意識が大切になります。
特に、子どもがはしゃいで遊ぶ子供部屋や、寝転がったりする寝室は、硬質な素材を避けて安全性を考慮したい場所です。
布製のランドリーバスケットや自然素材のカゴ、不織布ケースなどは転倒してぶつかってもケガをしにくく、収納アイテムとしておすすめです
どうしても撤去できない棚や家具、収納アイテムがある場合は、コーナークッションを使ってケガの防止対策を行ないましょう。コーナークッションは厚みがあり衝撃吸収性に優れたものを選ぶのがおすすめです。
子どもは4歳を過ぎると少しずつ社会性が身につき、「おもちゃで遊んだ後は片付ける」などルールを守ることもできるようになります。
大人が教えてもおもちゃを片付けてくれない、片付けるようにしつけると逆効果になってしまうといった場合は、子どもが率先しておもちゃを片付けられるような収納を目指しましょう。子どもにおもちゃを片付けてもらうためのコツを紹介します。
子どもが遊んだ後のおもちゃを片付けずに困っているというケースは珍しくありません。小さな子どもの場合、「遊んだら片付ける」という習慣が身についていない可能性もあるため、しつけの際は親が一緒に片付けを行ない、言葉の意味と動作を覚えてもらいましょう。
片付けの習慣を理解できる年齢になってもおもちゃをしまってくれない場合は、片付けそのものが楽しい動作だと捉えてもらう方法がおすすめです。
おもちゃ収納に遊び心を持てるよう、おもちゃの箱に写真やシールを貼ったり、人形やぬいぐるみのおうちを作ったりしてはいかがでしょうか。
収納アイテムはこどもが興味を持てるデザインでしまいやすいものを選ぶことがポイントです。おもちゃをどこにしまえば良いのか一目でわかるようになっていれば、片付けの手が止まりにくくなるでしょう。
なかなかスイッチが入らない子どもには遊び心ある声かけをしたり、片付けそのものをゲーム感覚で始めたりする方法を試してみましょう。
収納アイテムと親の声かけでおもちゃ収納が楽しい時間になれば、子どもが率先して片付けを行なえ、部屋も散らかりにくくなります。
〈おもちゃ収納を遊びに変えるおすすめの方法〉
誰が早く片付けられるか競争する
片付けの歌でリズムに乗って片付ける
ごっこ遊びで散らかったおもちゃを一か所に集める
まねっこ遊びで片付けの動きを真似してもらう など
子どもは豊かな感受性でさまざまなものから刺激を受けています。色も例外ではなく、赤や青、黄色やオレンジなどのはっきりとした色は子どもが好む傾向にあるといわれています。
そのため、おもちゃの収納ボックスにカラフルな色を取り入れれば子どもが興味を持ちやすく、片付けの習慣化に役立てられるでしょう。
「青い箱には人形、赤い箱にはブロック」のように色でおもちゃを分ければ、感覚で片付けられるようになり、子どもの「できた!」につながります。
おもちゃは子どもの成長とともに増え続け、いずれはしまったまま遊ばなくなるものも出てきます。特に、幼少期の知育玩具や乗り物おもちゃ、大型の箱入りおもちゃなどは特定の時期を過ぎるとほとんど遊ばれることはなくなるでしょう。
子どもがそのようなおもちゃの存在を忘れている場合、新しいおもちゃを欲しがることはあっても、古いものを欲しがることは滅多にありません。
出番のなくなったおもちゃは、状態が良ければ親戚や兄弟で使い回すことも可能です。もしも、処分できずに困っているおもちゃがあれば、モノオクに一時保管をして自宅の収納スペースに空きを増やしてはいかがでしょうか。
モノオクは荷物を預けたい人と空きスペースを活用したい人をつなぐレンタル収納サービスです。Webからの簡単な手続きですぐに利用開始し荷物を預けられるため、荷物の行き場がなく困っている際に有効活用できます。
おもちゃを収納する際は、取り出しやすさと安全性を考えることが何より大切です。子どもが楽しく安全におもちゃで遊ぶために、親の工夫は欠かせません。
子どもが小さく目が離せない年齢のうちはトラブルのリスクを考慮し、柔らかい素材の収納アイテムを選ぶようにしましょう。
収納アイテムや片付けの時間そのものに遊び心を持たせることは、子どもの片付け意欲を後押しします。子どもの目線に立って収納アイテムを選び、子どもと一緒に片付けができる工夫を取り入れてみてください。
使わずしまったままのおもちゃやしばらく保管しておきたいおもちゃは、モノオクの空きスペースを活用すれば自宅の収納を圧迫せずにすみます。荷物の行き場に困っている方はモノオクの利用をぜひご検討ください。