決まった置き場所がなくかさばるぬいぐるみ。「お気に入りだけ残してあとは処分!」と割り切ることができれば楽ですが、どのぬいぐるみにも同じように思い入れがあると、手放すのも難しいかもしれません。
本記事では、場所をとりやすいぬいぐるみを上手に収納するコツを紹介します。収納前のお手入れ方法についても解説しているので、ぬいぐるみをしまう際の参考にしてください。
布製品のぬいぐるみは、放っておくと目に見えている以上にホコリや汚れが付着します。頻繁にこどもが遊んでいるのか、長期間飾ったままにしていたのかなど、それまでの使用方法によっても汚れの度合いは異なるでしょう。
大切なぬいぐるみを収納している間にトラブルが起きないよう、収納前は次の3つのお手入れを行ないましょう。
ぬいぐるみの表面に付いた汚れをブラシや掃除機で落とします。毛足の長いぬいぐるみでホコリやごみが取りにくい場合は、目の細かいクシやペット用のブラシを活用しましょう。
ペット用のブラシを使うとぬいぐるみに絡まった髪の毛や毛玉などもきれいに取り除くことができます。
ブラシを使う際は、ぬいぐるみの生地を傷めないよう、一方向に向かってやさしくなでるようにしてください。
また、長い間飾っていたぬいぐるみは生地の内側までほこりが入り込んでいるため、叩くことでホコリが出てきます。
ホコリが出そうなぬいぐるみは外でやさしく叩いてから、生地表面のホコリを掃除機で吸い取りましょう。
表面の汚れが目立つぬいぐるみは、内側までホコリなどの汚れが入り込んでいます。ぬいぐるみの内側にたまった汚れは叩くだけでは取り切れないため、洗えるものは洗濯しましょう。
特に、赤ちゃんやこどもが遊んだぬいぐるみは汗や手垢などの汚れが、リビングや寝室に置かれたままのぬいぐるみは空気中の湿気や油分、皮脂などを吸って目に見えない汚れがたまっています。
「きれいそうに見えても洗ったらどんどん汚れが出てきた」というケースも珍しくないため、ぬいぐるみ収納と洗濯はセットで考えておきましょう。
ただし、ぬいぐるみによっては「洗濯機で洗えるもの」「手洗いしかできないもの」「洗濯不可のもの」があります。
ぬいぐるみのタグに記載された洗濯表記を確認し、可能な範囲で洗うようにしてください。糊による接着があるぬいぐるみや、ハンドメイドのぬいぐるみ、機械パーツが入った人形などは洗濯できない場合がほとんどです。
タグがなく洗濯の可否がわからない場合は以下の点を確認し、ぬいぐるみの素材から自宅で洗えるかどうか考えましょう。
〈洗濯できないぬいぐるみ〉
接着箇所がある
革素材が使われている
電池や機械が内蔵されている
〈自宅で洗濯しないほうが良いぬいぐるみ〉
ハンドメイドの作品
アンティークなどの高価なもの
洗濯機や洗面台で洗濯できない大きなもの
分厚い生地や編みぐるみなど、乾きにくそうもの
〈自宅で洗えるぬいぐるみの素材〉
綿
麻
ポリエステルなどの化学繊維
ビーズ
自宅でぬいぐるみを洗濯する場合、洗濯機で洗えるものは洗濯ネットとおしゃれ着用中性洗剤を使用します。
手洗いコースやおしゃれ着コースなど、ぬいぐるみにダメージがかかりにくい洗濯コースを設定し、「洗い」「すすぎ」まで通常通り洗濯しましょう。
「脱水」は長時間行なうとぬいぐるみが傷む原因になるため、10秒ほどで取り出すようにするのがポイントです。
手洗いの場合は、ぬいぐるみを浸せるサイズの容器にぬるま湯を溜め、おしゃれ着用中性洗剤で5分を目安にやさしく押し洗いします。
シミなどの汚れはやさしくこすって洗い、ぬいぐるみに洗剤が残らないよう3回以上よくすすぎましょう。
仕上げに柔軟剤を使う場合も、最後はしっかりすすいでください。脱水は手でしぼると破れや型崩れの原因になるため、洗濯機を使って10秒を目安に脱水します。
脱水後は内部までしっかり乾かすため、風通しの良い場所に陰干ししてください。重たいものは洗濯ネットに入れたまま干すようにすれば型崩れを防げます。
サイズが大きいものや、タグの洗濯表記が消えてしまい洗濯可否がわからないものは、クリーニングに出すのも一つの方法です。
季節や天候によってはぬいぐるみを内部まで乾かせない場合もあるため、心配ならばクリーニングに出すようにしましょう。
ぬいぐるみのクリーニング料金は1体あたりのサイズによって変動します。店舗によっても異なりますが、平均的な相場は以下の通りです。
〈ぬいぐるみ1体のクリーニング料金相場〉
また、ぬいぐるみクリーニングにかかる時間は、仕上がりまで約3週間が目安です。ぬいぐるみクリーニングでは料金追加で修理も依頼できます。
クリーニングのみの場合に比べて仕上がりまでの期間は延びますが、修理が必要な古いぬいぐるみをキレイにしたい場合はクリーニングとセットで依頼するのがおすすめです。
〈ぬいぐるみクリーニングで依頼できる修理(例)〉
キレイに洗ったぬいぐるみでも収納方法が適切でないとカビや虫食いなどのトラブルが発生します。ぬいぐるみの収納で気をつけるべきポイントを押さえて、ぬいぐるみをキレイなまま保管できるようにしましょう。
湿度が高い状態はカビが繁殖する原因になります。特に、収納ボックスのような密閉された空間は風通しが悪く、梅雨時や夏場は湿度が高まります。
ぬいぐるみを一か所にまとめて収納したい場合、蓋のない収納ボックスやカゴなど、通気性の良いものを使うようにしましょう。
カビは湿度70%以上、20~30℃の気温で生え始め、湿度が80%を超えると一気に繁殖します。カビが発生する条件を整えないよう、収納ボックスには除湿乾燥剤を入れておくと安心です。
ぬいぐるみや人形はその材質上、虫食いが発生する可能性があります。虫がつくと生地に穴が空いたり、ぬいぐるみを介して人の近くに虫がついたりするケースもあるため、衣類のように防虫対策を行ないましょう。
布製品の虫トラブルは湿度60%、気温15~25℃で起こりやすくなります。ホコリや汚れが虫の栄養となってしまうため、ぬいぐるみが汚れない方法で収納し、必ず防虫剤も入れるようにしましょう。
ぬいぐるみはサイズや形状がバラバラのためかさばりやすく、収納ボックスでは収納しきれないこともあります。ぬいぐるみをしまう収納スペースが確保できない場合は、見せる収納で空間をおしゃれ可愛く演出してはいかがでしょうか。
例えば、ナチュラル素材のカゴやバスケットなどは、ぬいぐるみを入れて置いておいてもインテリアを邪魔しません。
小さな人形なら飾り棚に並べたり、メッシュパネルやワイヤーラックを使って壁掛け収納したりするのも良いでしょう。
メッシュタイプの布やメッシュバッグを壁に2点留めすれば、ぬいぐるみ収納にぴったりのハンモックが作れます。
ぬいぐるみを見せて収納する際は、メーカーやキャラクター、同じ色味でまとめると統一感が出てキレイに収納できます。
窓際や枕元にぬいぐるみを置くとメルヘンな雰囲気を作れますが、直射日光はぬいぐるみが色褪せる原因になるため注意してください。
こどもが小さいころに増えたぬいぐるみや人形。こどもの成長とともに使わなくなったというケースは珍しくありません。
かさばるぬいぐるみの収納場所に困った際はモノオクを活用すれば、自宅の収納スペースに関係なく大切なぬいぐるみを保管しておけます。
モノオクとは、全国で空きスペースを借りられるレンタル収納サービスです。利用申し込みはすべてWebから行なえ、審査なしで誰でも空きスペースを利用できます。
一般的なトランクルームや貸し倉庫と異なり、モノオクは初期費用や管理費用が発生しません。借りるスペースの月額料金のみで最短1ヶ月から空きスペースを借りられ、荷物を預ける期間や搬入搬出のタイミングはホストと相談しながら決められます。
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自宅の収納が足りずに困っている方は、ぬいぐるみやその他の荷物をまとめてモノオクで預けて、収納スペースを確保してはいかがでしょうか。
ぬいぐるみは収納前にしっかり汚れを落とすことで、その後のトラブルを未然に防げます。
自宅で洗濯できるものならぬいぐるみにダメージが出ないように洗濯し、内部までしっかり乾かしましょう。自宅での洗濯が難しいものは無理せずプロに依頼してしっかり汚れを落としてもらいましょう。
ぬいぐるみの保管に適した環境は、湿度50%以下の環境です。湿度が60%を超えるとカビや虫食いのリスクが高まるため注意してください。
ぬいぐるみは見せる収納ができれば部屋のインテリアにもなり、空間をおしゃれに演出できます。収納場所がなく困っている場合は、モノオクで空きスペースを探し、自宅の収納スペースを賢く増やすのがおすすめです。