引越しやリフォームなどの際に、大型家具や家電製品の保管場所に困ったときに役に立つが、「家具預かりサービス」です。
家具預かりサービスを利用することで、一時的に家に置いておくことのできない家具の保管場所を確保することができます。
この記事では、家具預かりサービスの料金や活用法を解説します。タンスや机など、大きな家具の保管場所で困っている方は、ぜひ参考にしてください。
家具預かりサービスとは、家具などの荷物を一定期間外部の倉庫や室内の施設などに保管できるサービスのことです。
家具のほかには、オフシーズンの衣類や大型の電化製品、趣味で集めている書籍や雑貨など、さまざまなものを預かってもらえます。
ただし、サービス業者の規定によっては、生き物や危険物など保管が拒否されるものもあるため、利用前には確認が必要です。
家具預かりサービスを利用するタイミングとしては、以下のような例が挙げられます。
引越し
模様替え
建て替えやリフォーム
海外転勤や留学など
これらのタイミングで、家具預かりサービスを利用することで、費用を安く抑えたり置き場所に困る大型家具などを保管しておくことが可能になります。
家具を預けたいとき、期間が長期になるのか一時預かりになるのかによって、サービスの選び方が異なります。
家具預かりサービスには、長期間の保管に対応していないサービスもあれば、短期間で利用すると費用が割高になったり、手間が余分にかかったりするサービスもあります。
例えば、建て替えや大がかりなリフォーム、模様替えなどの長期的なニーズに対しては、月額プランや年間契約のあるサービスがおすすめです。また、家具を長期間預かってもらう際には、空調設備(腐敗・カビの対策)や必要なときに自由に荷物の出し入れができるかどうかも、調べておく必要があります。
反対に、引越しなどの数日間程度の利用用途に対しては、1日単位で利用できるサービスのほうが適しています。短期の場合は、搬入・搬出などの手間や負担を最小限に抑えられるサービスのほうが気軽に利用しやすいためおすすめです。
家具預かりサービスには、大きく分けて3つの種類があります。家具を預かるという点ではいずれも共通していますが、内容や料金相場などはサービスごとにそれぞれ異なります。
まずは、引越し業者のサービスです。
引越しの際、退去と入居のタイミングが合わないときに、引越し業者が指定日まで一時的に家具を預かってくれます。
引越し業者に家具預かりを依頼するメリットには以下のようなものがあります。
搬入・搬出を自分で行う必要がなく、手間を最小限に抑えられる
梱包した状態のまま預かってもらえる
無料で利用できることもある(業者の料金体系や荷物の量、期間などによる)
反対に、以下の点には注意が必要です。
すべての引越し業者が対応しているわけではない
多くの引越し業者は、長期の預かりには非対応
対応している業者であっても、繁忙期など都合によっては対応してもらえないこともある
一般的に、引越し業者の荷物預かりサービスは、荷物の量や保管期間などに応じて費用が変動する仕組みです。預けている期間内は、荷物の出し入れができないことが一般的なので、その点にも注意が必要です。
2つ目の方法は、ビル内に設けられたトランクルームやレンタル収納、屋外の貸しコンテナなどを利用する方法です。
トランクルームを利用する主なメリットは、以下のとおりです。
長期的な利用が可能
設備によっては、空調設備や防犯機能が整っている
契約期間中は、自由に荷物の出し入れができる
一方で、デメリットには以下が挙げられます。
荷物の出し入れは自分で行う
不動産の賃貸物件と同様に敷金や礼金が発生する
自宅近辺にトランクルームがあるとは限らない
空調の整っていないコンテナ倉庫は、木製家具の保管には向いていない
東京都内で3畳程度のスペースをレンタルする場合の費用相場は、1.5~4万円です。空調設備や防犯設備の整っている屋内のトランクルームは料金が高く、反対に屋外のコンテナなどは料金が低く設定されている傾向にあります。
近年ニーズが増えてきているのが、レンタル物置サービスです。レンタル物置とは、自宅や敷地内に余ったスペースを持っている人が、保管場所を探している人にそのスペースを貸し出すサービスのことを指します。
レンタル物置サービスのメリットは、以下のとおりです。
トランクルームよりも安く荷物を預けられる
募集があれば、自宅近くや駅近など、好条件の場所に荷物を預けられる
敷金や礼金などの初期費用なしで利用できるサービスが多い
一方、デメリットは以下の点です。
募集によって料金や利用条件(期間・預けられる荷物の種類など)が異なる
契約はホストとの個人間で行うため、荷物の搬入・搬出などが自由にできないときがある
費用の相場はホストによって異なりますが、当社のレンタル物置サービス「モノオク」の場合は、東京都内で月額6,000円/1畳から利用できます。
初期費用がかからないことも多く、費用を安く抑えたい方に特におすすめのサービスです。
タンスなどの大型家具は、保管先に困りがちです。また、保管できる場所が見つかったとしても想定以上の費用がかかったり、荷物の出し入れがしづらかったりすることもあります。
大型家具を預けるときは、必要な保管期間によって最適なサービスを考えるとスムーズです。以下では具体的に、大型家具はどのようなサービスがおすすめなのかをご紹介します。
引越しの際に退去と入居のタイミングが合わず、短期間の大型荷物預かりを希望する場合には、引越し業者に依頼するのがおすすめです。
引越し業者に依頼することで、自分で運び出しを行う手間がかからず、大型家具の運搬に慣れているスタッフにすべてお任せすることができます。
ただし、短期の荷物預かりであっても、引越しをともなわない場合には依頼不可です。
引越し業者の荷物預かりサービスを利用したいときは、対応可能な引越し業者に事前見積もりを依頼しましょう。このとき、預ける荷物の量や保管期間を明確にしておく必要があります。
保管期間が長期、もしくはまだ未定の場合は、レンタル物置の利用がおすすめです。
トランクルームの場合は個室を1部屋丸ごと契約することになります。荷物の実寸よりも大きなサイズのスペースを契約しなくてはならず、最適なサイズの部屋がないときは、必要以上のスペースを借りることになります。
それに対して、レンタル物置は、基本の費用相場がトランクルームよりも安いうえに、実際に預ける荷物のサイズでスペースを契約できるため無駄がありません。
レンタル物置サービスは、荷物の出し入れを自分で行う点以外に大きなデメリットがないため、さまざまなニーズにマッチするといえます。
家具預かりサービスを利用する際には、業者選定の際に大きく時間を費やしたり、二度手間を生じさせたりしないために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
まず行うのは、預ける荷物のリストアップです。荷物をリストアップすることで、どれだけのスペースが必要なのかを把握することができます。
また、保管期間によってサービスの対応可否や費用が異なるため、あらかじめ期間を明確にしておくことも大切です。
預ける荷物をリストアップすれば、保管期間中に出し入れが必要かどうかも判断できます。
続いて、条件に合った家具預かりサービスを具体的にチェックしましょう。
例えば、タンスなどの家具を預ける場合は、劣化やトラブルを防ぐためにも温度や湿度の調整が可能なサービスで検討する必要があります。湿度の調整ができず、高湿度になりやすい屋外コンテナは、家具を良好な状態で保てないためおすすめできません。
なお、レンタル物置サービスは一般家庭のスペースを間借りすることから、受け入れ可能な重量が指定されているケースがあります。大型家具の場合、重量もチェックしておきましょう。
その他、駐車場の利用可否や対応可能時間も把握しておくと、いざ運搬する際にスムーズです。
上記のように、ただ荷物の置き場所を確保するだけではなく、安心して荷物を預けて置けるスペースを探すことが重要です。
ニーズにマッチしたレンタル物置サービスやトランクルームが見つかったら、具体的にどのサービスを利用するか、比較検討しましょう。
比較するポイントは、以下のとおりです。
料金表で費用の概算をチェックしたら、見積もりを依頼しましょう。希望するスペースが満室で、単価の高いスペースしか利用できなかったり、基本料金以外に保証料などがかかったりすることもあるため、総額がいくらになるのかを明確にすることが重要です。
比較検討する際には、配送サービスの有無や駐車場の利用可否などをチェックしましょう。トランクルームの場合は、エレベーターの有無を確認することも大切です。
問題なく運搬できるように、細かい部分まで確認しておくことをおすすめします。
大型家具は、破損などのトラブルが生じた際の損害額が大きいため、保険のチェックが欠かせません。損害保険が付帯しているサービスの利用がおすすめです。
これらの項目に偏りが生じないように、費用・利便性・安心感を比較して総合的に満足できるところを選びましょう。
レンタル物置サービスを利用する際には、ニーズに合った物件やホストだけでなく、プラットフォーム選びも重要です。
ここでは、おすすめのプラットフォームとしてレンタル物置サービス「モノオク」の特徴や利用料金、利用の流れを紹介します。
モノオクには、次のような特徴があります。
トランクルームよりも安い
配送可能
ホストと柔軟に相談可能
即日利用可能
自宅近くのスペースが利用できるケースもある
最大10万円までの保険が利用可能
モノオクは、ホストの空いているスペースを有効活用するサービスとなり、トランクルームなどの専用倉庫よりも費用を安く抑えられます。具体的な利用料金は、各ホストが設定していますが、トランクルームの利用よりも費用を抑えられるのがほとんどです。
また、モノオクは、配送サービスである「ハコベルカーゴ」と提携しています。したがって、ご自身での搬入・搬出が難しい方や、トランクルームの利用料相場が高い地域の方であっても、配送サービスを利用して荷物を預けられます。
モノオクの利用料金は、登録しているホストがそれぞれ1畳あたりの料金(月額)を設定しています。立地や料金の条件が決まっている方は、条件指定をしてスペースを検索することが可能です。検索結果の画面では、住所と1畳あたりの料金がわかりやすく明示されており、料金を比較しながらスムーズに探せます。
利用するスペースが決まったら、スペースを何畳分、どの程度の期間利用するかによって最終的な料金が決まります。ただし、モノオクの料金は利用者とホストとの間で相談・交渉することも可能なので、利用料金が予算内に収まらない場合は、個別にホストに相談してみてください。
モノオクを利用する際の基本的な流れは、以下のとおりです。
まずは、モノオクにユーザー登録をします。ユーザー登録をすると、スペース検索をしてホストとの相談・交渉が可能です。荷物の量や期間をホストに伝え、詳細条件を確認しましょう。
ホストから見積もりが届いたら、支払い手続き(月々のスペース利用料+サービス利用料)を行います。サービス利用料は、スペース利用料の10%です。
Web上で支払いの手続きが完了するため、面倒な手続きは不要です。クレジットカードもしくはプリペイドカードサービス(バンドルサービス)が利用できます。
利用開始日以降に、スペースに荷物の搬入を行います。配送サービスを利用する場合、利用料は利用者負担になるので注意してください。ホストが荷物を受け入れやすいよう、荷物搬入の日時は、詳しくホストに伝えておきましょう。
スペースの利用は、1ヵ月ごとの自動更新です。契約終了を希望する場合、ホストに利用終了の旨を連絡したうえで、契約満了前に荷物の搬出を行ってください。
利用期間の延長は自動更新ですが、長期間利用していると双方の連絡が少なくなりがちです。トラブルのリスクが高くなるため、長期利用の際には定期的にホストと連絡をとるように意識しましょう。
家具などの荷物を一時的に保管したいときには、引越し業者のサービス、トランクルームなどの有料荷物預かりサービス、レンタル物置サービスのいずれかを利用できます。
引越し時の短期的な保管であれば、引越し業者のサービスが便利ですが、その他のケースではレンタル物置サービスがおすすめです。なかでも、レンタル物置サービスのモノオクは、トランクルームよりも安いだけでなく、提携の配送サービスが利用できたり最大10万円の保険が利用できたりするなどのメリットがあります。
家具預かりサービスをお探しの場合は、目的にあったサービスをぜひ検討してみてください。