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2021/6/11(金) 00:00

冷蔵庫の保管方法は?長期保管する場合の注意点について

冷蔵庫の中身を取り出す女性

長期の旅行や出張などでしばらく家を空ける場合は、節電や防災のために電化製品のコンセントを抜くほうが良いといわれていますが、冷蔵庫も同じ対応で問題ないか迷ってしまうことがあるでしょう。

実は、冷蔵庫を使用しない状態で長期保管する際には、注意点がいくつかあります。特に意識しなくてはならないのは、長期保管中の故障対策と衛生対策です。

この記事では、冷蔵庫の適切な長期保管の方法を解説します。また、冷蔵庫の最適な保管場所も紹介しますので、保管方法や場所に困っている方はぜひ参考にしてください。

冷蔵庫を正しく保管する方法は?

冷蔵庫をしばらく使用しない場合は適切な方法で保管をしないと、カビや異臭の発生などのトラブルを起こす恐れがあります。冷蔵庫を長期保管しておきたい場合は、故障が起こらないように正しい保管方法を知っておくことが大切です。

冷蔵庫の正しい保管手順について

冷蔵庫の適切な保管方法の基本を押さえてきましょう。手順は次のとおりです。

  1. 冷蔵庫内の食品や保管物を徐々になくす
    冷蔵庫を保管する日が決まれば、食品を無駄にしてしまわないように、少しずつ消費するようにしましょう。

  2. 冷蔵庫の電源を切る
    電源をつけたまま保管すると、冷蔵庫内に霜がついたり故障したりするリスクがあります。冷蔵庫を空にして、電源を切るようにしましょう。

  3. 冷蔵庫内のクリーニング
    冷蔵庫内をきれいにしてから保管しないと、虫・カビ・異臭が発生しやすくなります。

これらが発生しないように、適切なクリーニングを行なうことが大切です。

上記の手順に沿って、次項から各ポイントを詳しく見ていきましょう。

【1】冷蔵庫内の食品や保管物を徐々になくす

冷蔵庫の中身を取り出す女性

長期間の保管が決まっているとはいえ、現時点ではまだ冷蔵庫内に食品などがたくさん入っているという場合もあるでしょう。いきなり空にはできないとしても、徐々にものを減らしていき、保管時にはきれいな状態にしておくことが大切です。

それでは、どのような手順で庫内の食品や保管物をなくせば良いのか、解説します。

食品類の処分

冷蔵室と冷凍室内の食品類の処分は、できるだけ早い段階で行なっておきましょう。保管予定日の5~10日前までに、庫内が空になるように減らせると理想的です。

以下のように、保存してあるものの種類によって処分方法を検討してください。

  • 生鮮食品(肉/魚/たまごなど):使い切れるように献立を考える

  • 冷凍食品:早めの消費が必要なものと、そうでないものに分けてから消費していく

  • 調味料/未開封の保存食:冷蔵庫の保管期間と照らし合わせて捨てるか、長期保管するかを決める

これらをどうしても処分できない食品は、近所におすそ分けをしたり、家族などに送ったりするのも一つの方法です。

製氷室内の処分

少し注意が必要なのが、製氷室の処理です。

自動製氷の場合は、まず製氷室内に残っている氷と給水タンクの水を捨て、2~3時間放置します。すると、製氷皿に残っていた水が製氷されて出てくるので、新たにできた氷も処分しましょう。

一方、自動製氷ではない場合は、製氷室内に残っている氷を処分するだけ大丈夫です。

電源を落とす前にこの作業をしておくことで、冷凍室に水分が極力残らないようにできます。

【2】冷蔵庫の電源を切る

電源を切ることは、冷蔵庫内に水分を残さないようにするうえで、非常に重要です。冷蔵庫の電源を切る際の注意点などを詳しく解説します。

電源を切るタイミング

冷蔵庫内の中身を空にした時点で電源は切って構いませんが、電源を切ると庫内の温度が上昇して霜が溶け出します。気温にもよりますが、霜が完全に消えるまでには15時間ほどかかるのが一般的です。

霜が全部溶けたあとは、内部の掃除や乾燥にある程度時間が必要なため、電源を切るタイミングは霜が溶ける時間とクリーニングの時間も考慮して決めましょう。

なお、冷蔵庫には基本的に電源ボタンが付いていないため、電源を切りたいときはコンセントをそのまま抜いてください。

また、冷蔵庫の内部は気体・液体・油分がそれぞれ正しい場所に配置されていますが、冷蔵庫を移動させると、これらのバランスが崩れてしまうことがあります。バランスが崩れたまま電源を入れると故障につながる恐れがあるため、冷蔵庫を移動させたあとは最低7分以上経過してから電源を入れるようにしましょう。

ただし、メーカーによっても待機すべき時間は異なるので、詳細は利用している冷蔵庫の取扱説明書を確認してください。

電源を落としたあとの処理

冷蔵庫の電源を切ると、冷蔵庫の内部や配管、冷凍室などから溶け出した霜が蒸発皿にたまります(なかには蒸発皿ではなく、タンクに排水するタイプの冷蔵庫もあります)。

水がたまったら捨て、冷蔵庫内に水分が残らないようにドアを開放して乾かしましょう。この水をきちんと処理していないと、冷蔵庫を移動させる際に水漏れして故障の原因になりかねません。

蒸発皿の位置や構造はメーカー・モデルによって異なりますが、多くの場合は冷蔵庫背面についています。詳細は、取扱説明書や冷蔵庫メーカーのホームページで確認してください。

念のため、電源を落とす際には雑巾やタオルなどを敷いて、周囲が濡れないように注意しましょう。

【3】冷蔵庫内のクリーニング

冷蔵庫のドレッシングを取り出す女性

冷蔵庫の電源を落とし、一定時間が経過して水分も乾燥させたらクリーニングを行ないましょう。庫内に汚れや細菌が残っていると、細菌が繁殖して使用できなくなるケースもあるため、ていねいな作業が必要です。

1.取り外し可能なパーツはすべて外す

冷蔵庫に細菌が繁殖しないようにするために、取り外し可能なパーツをすべて取り外してクリーニングしましょう。取り外せるパーツには、トレイ・ドアポケット・エッグホルダーなどがあります。

取り外したパーツは、台所用の中性洗剤をつけたスポンジで洗う、除菌シートで拭くなどして汚れを落とします。このとき、プラスティックの変形・変色を避けるために、弱アルカリ性・弱酸性の洗剤は基本的に使用しないよう注意してください。

汚れをきれいにしたら、乾いたタオルできれいに水分を拭き取りましょう。

2.冷蔵庫の内側を掃除

部品をすべて取り外したら、冷蔵庫の内部を掃除します。台所用の中性洗剤を使用する方法と、重曹を使用する方法の2種類を紹介します。

  • 中性洗剤を使用した汚れの落とし方
    お湯で濡らして絞った雑巾に中性洗剤を1滴たらし、洗剤のついた部分で汚れた部分に当てて円を描くように拭きます。汚れが浮き上がってきたら、清潔な雑巾やキッチンペーパーなどで汚れと洗剤を拭き取ります。

  • 重曹を使った汚れの落とし方
    重曹水(40度ほどのぬるま湯200mlに対して重曹大さじ1杯を混ぜたもの)を作り、スプレーボトルにつめます。冷蔵庫内の頑固な汚れの箇所にスプレーを噴射して、清潔な雑巾で汚れを拭き取ります。

ゴムパッキン部分にも野菜や食品のクズなどがはさまっていることがあるため、きれいに取り除き清潔にしておきましょう。

3.製氷機を水洗い

製氷機はとても汚れやすい箇所であるため、忘れずにきれいにしてください。ポイントは、以下のとおりです。

  • 給水タンク
    給水タンクは、基本的に水洗いでOKです。汚れが落ちないときや臭いが気になるときには、プラスティックを傷付けないように気を付けながら、中性洗剤とスポンジを使って掃除してください。

  • 浄水フィルター
    給水タンクの浄水フィルターは、取り外しをして水洗いします。フィルターが黒くなっている場合は交換が必要です。

  • 製氷機の内側
    製氷機の内側は、重曹水を使用して掃除します。重曹水スプレーを噴射したあとに拭き残しのないよう、きれいに拭き取ってください。

4.冷蔵庫の外側を掃除

冷蔵庫内のクリーニングが完了したら、最後に冷蔵庫の外側の掃除を行ないましょう。冷蔵庫の外側には、キッチンの汚れや室内のほこり、油汚れなどが付いていることもあります。

掃除の際は、まず冷蔵庫の天井や裏側のほこり、小さなゴミなどを掃除機で吸い取ります。次に、重曹水を使って油汚れや手垢などの汚れをきれいに落としていきます。重曹水を清潔な雑巾につけ、しっかりと力を入れて汚れを落としましょう。

最後に、全体を乾拭きして冷蔵庫全体のクリーニングは完了です。どうしても手の届かない箇所があるときには、持ち手のついたハンディワイパーなどを活用してみましょう。

冷蔵庫を長期保管する場合の注意点は?

冷蔵庫を覗く女性

冷蔵庫を長期間安全に保管するためには、注意点とポイントを押さえておくことが大切です。

電源が入っていない状態で冷蔵庫を長期保管すると、故障するのではないかと心配される方も多いかもしれません。しかし、故障の大半は不適切な保管方法が原因だと考えられます。

長期保管の際に注意すべき点は、冷蔵庫内部に水分や汚れが残らないようにし、雑菌の繁殖を抑えることです。そのためには、今回紹介したクリーニング方法に加えて、以下の対策も行なってください。

  • 冷蔵庫内にアルコール除菌スプレーなどを噴射してしっかりと拭き掃除する

  • アルコールで除菌をしたあとは、冷蔵庫のドアを開放して2~3日かけて乾燥させる

  • 給水タンクのフィルターが乾燥しているか確認し、保管中に不衛生になるリスクを下げる

また、保管中は湿度が高まることも考えられるため、長期保管の際には除湿剤を入れておくとより安心でしょう。ただし、除湿剤には有効期限があります。有効期限をメモしておき、期限が切れそうなときには必要に応じて交換してください。

冷蔵庫の保管にはモノオクがおすすめ!

きれいにクリーニングしたのは良いものの、冷蔵庫のように大きな家具・家電になると、保管場所に困る方も多いでしょう。

そこでおすすめしたいのが、物置シェアサービスのモノオクです。モノオクとは、個人が所有する余ったスペースを物置としてレンタルできるサービスで、全国各地に登録スペースがあります。ご自宅近くに登録スペースがあれば、冷蔵庫の保管場所として便利に利用できるでしょう。

モノオクが冷蔵庫の保管に適している理由は、以下の5点です。

  • 急なスケジュール変更(前倒し、後ろ倒しなど)でもホスト次第で調整可能

  • すぐ必要になるケースも考えて自宅の近くで探せる

  • レンタルルームよりも安価

  • 冷蔵庫保管に適した環境である(雨・風がしのげる、衛生的な屋内スペースで保管できる)

  • 最大10万円の保険がついている

これらのメリットを十分に活かすためには、以下の注意点も押さえておきましょう。

  • 事前に搬入の可否を慎重にチェックする(駐車場の利用可否やホストの対応可能時間など)

  • 冷蔵庫のサイズ、利用したいスペースの階数やそこまでの通路、ドアの幅などをチェックして搬入経路を事前に調べておく

モノオクへの登録は無料です。気になる方は登録をして、ご自宅近くのスペースを探してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

冷蔵庫を長期間使用せずに保管する場合は、適切なクリーニング方法で汚れと水分を十分取り除き、除菌も行なって清潔な状態をキープすることが大切です。

水分が残っていると、保管中にカビや菌が発生する原因になるため、クリーニングはできる限りていねいに行ないましょう。

そして、冷蔵庫の保管場所を探す際におすすめなのが、物置シェアサービスのモノオクです。ご自宅近くに登録スペースがあれば、冷蔵庫保管に適した環境をレンタルできます。

ホストによっては、急なスケジュール調整などの融通が利きやすい点もモノオクの大きな魅力です。冷蔵庫の保管場所に迷っている方は、ぜひチェックしてください。

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