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2022/7/02(土) 00:00

収納がない部屋の片付け方と収納上手になるためのコツ

「収納がない部屋だから……」と片付けを諦めていませんか。

収納が少ない部屋でも、持ち物の見直しや整理整頓を続けることで部屋をきれいに保てます。


本記事では、収納スペースに左右されない基本の片付け方や、収納を有効活用するためのコツを紹介します。少しの工夫を積み重ね、収納上手を目指しましょう。


収納がない部屋の片付けでまずやるべきこと

収納がない部屋の片付けでは、収納家具や収納ケースを使った整理整頓が基本です。

しかし、荷物の種類や数を把握せずに収納グッズを揃えると、以下のような失敗につながるケースがあります。


  • 収納グッズが足りず後から買い足さなければいけない

  • 収納スペースが余って部屋を狭く見せてしまう

  • 用意した収納グッズと片付けたい荷物のサイズが合わない


そのため、収納がない部屋の片付けでは、まず部屋の荷物を確認することから始めましょう。


荷物の全体像を把握して必要なものと不必要なものに分けておくと、片付けをスムーズに進められます。


片付けを始める前の作業を順番に紹介します。


部屋の物をすべて出す

収納がない部屋の場合、今ある収納グッズを使い、手の付けやすい場所から片付けを進める方もいるのではないでしょうか。


一見、スピーディーな片付け方法に見えますが、もともと片付いていない部屋で無計画の片付けを始めると先述の失敗につながる可能性があります。


部屋をきれいに片付けるためにも、まずはすべての荷物を部屋に出し、荷物の全体像を把握しましょう。


ただし、部屋中の荷物を一度に出すと動けるスペースがなくなり、作業を進めづらくなります。


収拾のつかない状態にならないように、「キッチン」「リビング」「玄関」「トイレ・お風呂」のように室内をいくつかのエリアに分けて作業を進めましょう。


この際、キッチンに○時間、リビングに○時間……と作業時間を決めておくと片付けに集中しやすくなります。


1エリアの中でも荷物が多い場合は、さらに細かくブロック分けをして1箇所ずつ片付けを進めていきましょう。


(例)キッチンをさらにブロック分けする場合……

吊り戸棚、シンク下、調理台下、ガス台(コンロ)下 など


どこから手をつけたら良いか分からない場合、玄関や下駄箱など「作業しやすくきれいになったことを実感しやすい場所」から始めると、達成感があるためおすすめです。


必要・不必要なものを区別する

1エリア、あるいは1箇所の荷物をすべて出したら、必要なものと不必要なものを選別し、不必要なものは処分します。


必要なものと不必要なものを分ける基準は以下を参考にしてください。




荷物を区別する際、必要なものの判断はつけやすいですが、不必要なものは判断が鈍りやすくなります。


上記の基準に当てはまらないとしても、次の理由で使わずに保管しているものがないかよく確認しましょう。


  • なんとなく使いにくい

  • 捨てるにはもったいない

  • 今後必要になるかもしれない


不必要なものであっても処分するのに抵抗がある場合は、「こだわっている理由」を探してみてください。


無くても困らないものやいつでも買い直せるもの、代用が効くようなものは思いきって手放したとしても困らないケースがほとんどです。


不必要なものを手放すとそれまで無駄に使っていた収納場所に必要なものを収納できるようになるため、片付けが楽になるでしょう。


定期的に荷物を見直すことは、部屋をきれいに保つためにも欠かせません。

収納がない部屋で快適な生活を送るためにも、今の生活に必要なものだけを身の回りに残すようにしましょう。


モノ別にグループ分けをする

収納前に荷物のグループを分けておくと、使いやすさを意識した収納をしやすくなります。


グループ分けで似たような役割の荷物を確認できると、見落としていた不必要なものに気付ける可能性もあるでしょう。


とくに買い置きしている日用品や消耗品は、使用シーンが決まっていても個数が多すぎると収納場所を圧迫します。


同じグループ内で数が多いと思えるものがあれば、友人や親戚に譲るなどして手放しましょう。


収納前に最低限分けておきたいグループは以下を参考にしてください。


収納するときは利用頻度を意識する

グループ分けした荷物は、同じグループだからと1箇所に片付けるのではなく、利用頻度や使用シーンごとに収納しましょう。


例えば同じ衣服でも、1年に数回しか着ない冠婚葬祭関連と、常用する普段着は分けて収納するのがおすすめです。


冠婚葬祭関連は数珠やバッグなど使用シーンが同じものを近くにまとめておくと、急に使用しなければならないときに慌てずに済みます。


また、利用頻度が高いものは、収納家具の下段や中段、手前など、なるべく手の届きやすい位置に収納しましょう。


以下では、使用シーンが似ている荷物の例をまとめています。


〈使用シーン別セット例〉


毎日使うものは定位置に!

物の定位置が決まっていないと、いつも物が散乱している、同じ使用シーンの物が離れた場所に置かれているといった散らかり方が目立つようになります。


使用頻度が多い物ほど散らかりやすい傾向があるため、よく使う物は専用の置き場を設けましょう。


とくに、テレビやエアコンなどのリモコン類、スマートフォンの充電器など、毎日使う物は定位置を決め、使用後は元の位置に戻すようにします。


「物の定位置」と「使ったら戻す」の片付けルールを徹底できれば、目に付く場所がいつも散らかっているといった心配もありません。


定位置を決める際は、よく使う物ほど少ない動作で出し入れできる場所を選んでください。

使用頻度がそこまで多くない物は収納グッズを活用してホコリなどが溜まらないようにするのがおすすめです。


ケースや引き出しなど中身が見えない収納グッズを活用する際は、どこに何が入っているのかラベリングするだけで出し入れしやすくなるでしょう。


片付け上手になるためのコツ

片付け上手を目指すときは、物選びから見直すことがおすすめです。物を多く持ちすぎない、必要な物を必要な数だけ揃えるといった物選びを繰り返すことで、片付けやすく整った生活に変化していくでしょう。


片付け上手な人がどのようなポイントを意識しているのかチェックして、日々の暮らしに取り入れていきましょう。


収納グッズはデザイン重視で選ばない

収納グッズを選ぶ際は、部屋のサイズや収納量に合っているかどうかを重視しましょう。

どんなに良いデザインでも、部屋や収納量に対して大きすぎる収納グッズは物を溜めこむきっかけとなります。


また、形が歪で空間を多く使うような収納グッズも部屋のスペースを圧迫し、部屋を狭く見せてしまう可能性があります。


収納がない部屋はかぎられたスペースを有効活用できるかどうかで片付けの質が変わるため、収納グッズはデザインよりも収納力や機能性を選ぶと良いでしょう。


つい物が増えてしまうという方は、「収納グッズを買わない=物を増やさない」という意識も大切です。


一人暮らしで片付けに困っている方は以下の記事も参考にしてください。


関連記事:

一人暮らしで収納が足りない!となった際の解決法


物を捨てるではなく選ぶイメージで生活する

片付けでは物の分別をセットで行ないますが、物を捨てることに迷いが生じる方もいるのではないでしょうか。


片付けで物を捨てようと考えると「もったいない」という気持ちが湧きやすくなります。

そのため、分別が苦手な人ほど捨てることよりも必要な物を選ぶ意識を持ってはいかがでしょうか。


「片付け=今必要な物を見極める」という考えが定着すれば、つい物を増やしてしまうことにも歯止めがかかります。


また必要な物を長く使い続ける意識も持てるため、続けることで必要な物だけに囲まれた暮らしに近付くでしょう。


新たな物を増やす際は心から欲しいと思える物だけを選び、一度買った物は役目を終えるまで使い尽くせるようになれば、片付け上手の仲間入りです。


動線を考慮して片付ける

収納場所は必ずしも見えない場所にする必要はありません。先述のように、物は出し入れのしやすさを考えて収納することが上手な片付けのポイントです。


家の中では自分や家族の「生活の動き」に合わせて、何をどこに収納すれば使いやすいのか考えてみましょう。


例えば、感覚的にすばやく使いたい物が取り出しにくい場所にあると、使わずしまったままになる可能性が高いです。

わざわざ立ち上がったり、取りに動いたりしなくても済むように、自分や家族がよくいる場所も考慮しましょう。


動線を意識できると、自然に物の定位置が見えてくることもあります。

「これはどこにしまえば良いかな」と悩んだときこそ動線を考慮し、取り出しやすく片付けやすい収納を目指しましょう。


〈動線を考慮した収納の例〉

  • リビングの入り口近くにエアコンや電気のリモコンをまとめる

  • ソファから手の届く範囲に収納場所を作る

  • すばやく取り出したい雑誌やブランケットはフタのないカゴに収納する

  • 郵便物の一時置き場を玄関に設ける

  • 外出セットを玄関に収納する

  • コンロ付近に調味料をまとめる

  • 洗面台やお風呂場の近くにゴミ袋を収納する


初めから100%を目指さない

片付けが苦手な場合、最初から100%きれいに片付ける必要はありません。まずは1日1エリア、あるいは1日1箇所を片付けてみましょう。


少しずつ片付けを進める理由は、片付けを習慣化させるためです。少しずつだとしても毎日片付けられれば、部屋は自然にきれいになっていきます。


部屋が片付いていくと散らかっている部分が目立つようになり、「明日はここを片付けよう」「来週はここを片付けよう」と、片付けに対して前向きなモチベーションを保てるでしょう。


片付けの習慣化は、片付け上手を目指すうえで欠かせません。5分や10分でも自分に無理のないペースで毎日の片付けを継続して、「いつもきれいにしてるね」と褒められる部屋を目指しましょう。


片付けきれず収納に困ったらモノオクに

どのように工夫しても片付けが習慣にならない、もしくは一時的に物が多く、片付けに限界を感じているというケースもあるかもしれません。


収納がない部屋でどうしても片付けが難しいときは、モノオクを活用して散らかった部屋と決別しましょう。


モノオクは、様々なサイズの荷物を預けられる物置きシェアサービスです。


決まったシーズンにしか使用しない季節用品やスポーツ用品、処分できない子どものグッズなど、自宅保管が難しい荷物を安心して保管できます。


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まとめ

収納がない部屋における片付けは「物をすべて出す」「必要・不必要で分ける」「カテゴリー別にグループを分ける」の3ステップから始まります。


荷物の選別ができたら、利用頻度や生活動線に合わせて「取り出しやすさ」と「しまいやすさ」を考慮した片付けを行ないましょう。物を安易に増やさず必要な物だけを選りすぐっていくことで、片付けのしやすい暮らしへ変わっていきます。


収納に困る大きな荷物はモノオクを上手に活用して、褒められる片付け上手を目指してはいかがでしょうか。


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